発毛のしくみを理解し、
正しい育毛法を身につけよう

いかにして髪の毛が生えるのか!
仕組みを理解し、育毛への活路を開く
髪の毛が生えるしくみを知ることで、正しい育毛をおこなえるようにしてほしいと願います。「髪が生えてきてない気がする」「抜け毛が増えたような気がする」という不安ばかりを募らせてしまってはストレスが溜まり、髪にとってもあなたにとっても良いはずがありません。
髪が生えてくるメカニズムを知り、生え変わるサイクルを理解していれば、そうした不安はなくなるでしょう。髪は特別な事情が無い限り、ずっと生えてくるものです。
抜け毛は人間に必要な体の役割であることを知れば、朝起きたときやシャンプーのときに抜け毛の本数を数えて落ち込むこともなくなります。抜け毛で悩むのは終わりにしましょう。
髪はどのような成長過程を経て生えてくるのか

髪の毛がどのように生まれてくるのか解説します。
毛穴ができて髪が生えるまで
- 1:頭皮が凹んで毛穴ができる
- 頭皮の真皮層あたりまで頭皮が凹み、穴ができます。
- 2:毛穴の底が血管とつながる。栄養が運ばれ毛乳頭ができる
- 毛乳頭は血流にのってきた栄養を毛母細胞へ渡すほか、発毛や脱毛の指示を出す司令塔の役割もあります。
- 3:毛乳頭の周囲に髪の元となる毛細胞が作られる
- 毛母細胞は髪の毛の元になる細胞です。分裂すると髪が伸びていきます。
- 4:毛乳頭から栄養を得た毛母細胞が成長し、髪の毛になる
- 毛乳頭が血管から受け取った栄養を毛母細胞へ送り、毛母細胞は分裂。細胞分裂を繰り返していくことで髪の毛が伸びていき、10万本ほどの髪の毛となります。
髪の成分は実は肌と同じだった
肌と髪の毛は同じ「ケラチン」というたんぱく質が原料。皮膚が凹み髪になるのも納得です。柔らかい皮膚と固い髪の毛では別モノのように思えますが、元をただせば同じもの。つまり、肌ケアをするようにして髪の毛もケアすることができます。洗顔料を選ぶように、シャンプーも髪に良いものを選ぶようにしましょう。
発毛の成長周期を知ろう

髪の毛には、成長期、退化期、休止期、自然脱毛・発毛期というように成長周期があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
毛周期それぞれの特徴
- 成長期
- 髪の毛が伸び続ける時期です。毛母細胞が分裂し続けています。髪が完全に成長するまでに、5年から10年かかると言われており、その長さは60㎝~80㎝ほど。髪全体の80%は成長期と言われています。
- 退化期
- 毛母細胞が徐々に分裂しなくなります。休止期に向けて、新しい髪を生やすための準備に入る時期。退化期は10日から14日ほどかかるとされていて、髪全体の1%が常に退化期の状態です。
- 休止期
- 毛母細胞の分裂が終わり、新毛が生まれる準備を始める期間。成長しきった髪は、自然に抜けるのを待っている状態です。休止期は3~4か月ほどで、髪全体の10%は常に休止期にあるとされています。
- 自然脱毛・発毛期
- 新毛が育ち、古い髪が抜け落ちる時期です。新しく生えてくる髪に押し出されたり、ブラッシングやシャンプーなど日常生活の中で抜けていきます。
心配しないで、髪は毎日抜けて当たり前

人間は常に10万本ほどの髪の毛をキープするようにできています。それは、髪の毛には人間が生きていく上で大事な役割があるためです。役割とは「頭(脳)を衝撃や急激な温度変化から守るため」「体内の老廃物や毒素を排泄するため」の2つ。もし、髪の毛が無くなってしまえば、重要な脳を守りきれなくなってしまうでしょう。
脱毛・発毛期に入るのは1日50~70本
1日平均で約50~70本の髪の毛が自然脱毛・発毛期を迎えます。なので、毎日髪が抜けるのは当たり前のこと。人や季節により脱毛する本数にはバラつきがあるので、平均よりも抜けた本数が多いからと嘆く必要はありません。
また、髪は長くても歩くのに邪魔にならない腰あたりまでしか伸びないとされています(60㎝~80㎝)。
抜け毛を目にするタイミング
温度変化の少ない季節は髪の毛が生え変わりやすいため、平均よりも多くの髪の毛が抜けます。逆に言えば温度変化が少ない時期は、平均以下の本数しか抜けないということ。
また、抜けた髪の毛はきれいに落ちていくわけではなく、抜け毛が髪の毛の間に引っかかって、私たちが目にするまでにタイムラグが発生することも。数日分の抜け毛を何らかの拍子に一度に目にしてしまうと「抜け毛が増えた」と思ってしまうことがしばしばあるようです。抜け毛が多いと思っていた人がよくよく数を確認してみると平均的な脱毛本数だったという人もいます。抜け毛の本数は気にしすぎないようにしましょう。
髪の毛が抜けたからといって恐れる必要は無し
人間の遺伝子に「髪の毛を消滅させる」という情報が書き込まれたものは発見されていません。髪の毛には脳を守る役目があるため、生えてこないという選択肢は存在していないのです。
また、髪には毒素を排泄する役割もあります。間違った育毛・発毛法の数々により頭皮に溜まってしまった毒素を排泄しようとして毛が抜けるのです。
つまり、過剰な栄養補給や育毛剤の使用、間違ったシャンプー法といった間違った手法を続ける限り、髪は役割を果たそうと抜けていきます。こうした負のスパイラルを断ち切り、人間が本来持っている髪の生える力を取り戻すことができれば、自然に髪の毛は生えてくるでしょう。
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東田 雪子さん
エステティシャン引用元:株式会社ルチア
https://www.lucia-jp.com/ -
- 経歴
- 株式会社ルチア代表取締役
1988年厚生省認可社団法人日本厚生協会認定一級健康美学とエステティック技能士資格取得
1989年第3回サンテ・エステティシャンコンクール優勝
1990年エステティックスペシャルカウンセラー資格取得
その後株式会社ルチアを設立し育毛への研究開発に着手。
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- 薄毛に悩む方へ
- 薄毛は簡単に治ります。エステティシャンとして長年美肌づくりに携わってきた私は、髪と肌の成分が同じと知って、自分の髪の悩みを解消すべく、髪の研究に没頭しました、そして、薄毛が治ることを確信しました。日焼けなどで失われてしまった表皮が再生するように、何らかの理由で失われてしまった髪も、適切な手入れを施せば必ず蘇ります。