酒やたばこと
薄毛の関係を問う
20代男性のケース


飲酒・喫煙は
脱毛症を招く?
今ドキの20代では珍しいのかもしれませんが、自分はたばこを吸う喫煙者ですし、飲み会も好きで行けば1軒で帰ることはないほど、けっこうな量を飲んでしまいます。特にたばこは居酒屋などを除けば気軽に吸える場所も減っているので、飲みに行った時ほどたばこの量も増えてしまう始末。
もちろん、暴飲暴食や喫煙が身体に悪いことはわかりますし、生活習慣病のリスクがあることもわかっています。その一方で、飲酒や喫煙がハゲと関係があるのか気になっています。もし、何らかの関係があるのだとしたら、その仕組みを教えてください。
私が知る範囲では飲酒、喫煙と薄毛に因果関係はないんです
私の父は大酒飲みのヘビースモーカーでした。
毎日目覚めると同時に「気付けの一杯」と称してコップ一杯の日本酒を冷で飲み干すのが習慣で、友人たちと飲む場合は一升酒が当たり前で、一人で一升瓶2本を空けたこともあるそうです。
また、大変なスモーカーで、父の指はたばこのヤニで黄色く変色していたほどです。
そんな父は72歳で他界しましたが、白髪まじりの毛髪は豊かでした。
反対に私の身近な男性で、酒もたばこものまないのに、髪が薄い方がいます。
このように私の周囲の方たちに限っていえば、飲酒、喫煙と薄毛に因果関係はありません。
一般にタバコも酒ものまなくても薄毛になる方はいますし、大酒飲みであっても髪が豊かな方もいらっしゃいます。
飲酒・喫煙のまことしやかな噂

過度な飲酒が身体に悪いことは自明の理。飲み過ぎれば体調を損ねますし、過度な飲酒を続けていればやがてアルコール依存症や肝臓の疾患など患ってしまうことが危惧されます。とはいえ、アルコール摂取が毛根を弱らせるとか抜け毛を促進するかというと、必ずしも直接的な関係があるとは言い切れません。アルコール依存症の患者がみんなハゲているわけでもなければ、下戸の人はハゲにくいというデータがあるわけでもありません。
同様に、喫煙するとニコチンやタールによって毛根が弱くなるというのも眉唾物。もしそうだとするならば、かつて成人男性の喫煙率が80%を超えていた昭和40年代前半など、日本人男性の大半がハゲになっていたはず。たばこが有害であることは広く知られていますし、今の時代に喫煙をおすすめするという話しではないのですが、喫煙者が禁煙すれば薄毛を回避できるということでもないのです。
育毛剤メーカーや育毛サロンの中には、相談者に対して禁酒・禁煙を強く啓蒙するケースもあるようです。自分で節制の必要性を感じるなら止めればいいし、育毛という点では我慢が過度なストレスになるなら、無理することもないでしょう。
ストレスと脱毛

ストレスによって脱毛するというのは確かで、円形脱毛症は急激なストレスによって交換神経が血管を収縮してしまうことで頭皮環境が悪化して、だいたい1~2ヶ月後に毛が抜けてしまうのです。頭皮には無数の毛細血管があり、髪の成長に必要な栄養を届けているので、ストレスで血流が悪くなると毛母細胞が栄養不足状態になるというわけです。
円形脱毛症は急性脱毛症のひとつで、ストレス要因が解消されると自然に髪が生えてきますが、ストレスが慢性化してしまうと脱毛が進んで薄毛状態が定着してしまいます。育毛剤には血管を拡張させたり刺激を与えることで頭皮の血流を改善するものがありますが、一時的な作用ではなく、栄養がきちんと行き届く製品を選ぶこと。
現代社会はストレスが避けられない面もあり、それが薄毛の原因になっている人も相当数いるでしょう。とはいえ、歴史の中では身分制度があった時代や食糧難の時代もあったわけで、今現在の社会が特別にストレス過剰だともいえないでしょう。
-
東田 雪子さん
エステティシャン引用元:株式会社ルチア
https://www.lucia-jp.com/ -
- 経歴
- 株式会社ルチア代表取締役
1988年厚生省認可社団法人日本厚生協会認定一級健康美学とエステティック技能士資格取得
1989年第3回サンテ・エステティシャンコンクール優勝
1990年エステティックスペシャルカウンセラー資格取得
その後株式会社ルチアを設立し育毛への研究開発に着手。
-
- 薄毛に悩む方へ
- 薄毛は簡単に治ります。エステティシャンとして長年美肌づくりに携わってきた私は、髪と肌の成分が同じと知って、自分の髪の悩みを解消すべく、髪の研究に没頭しました、そして、薄毛が治ることを確信しました。日焼けなどで失われてしまった表皮が再生するように、何らかの理由で失われてしまった髪も、適切な手入れを施せば必ず蘇ります。